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MADソルジャー計画 表紙

表紙

仮面ライダーBLACK MADソルジャー計画とは、1987年に小学館から発売された、テレビ版仮面ライダーBLACKを原作とした小説である。物語は南光太郎と本作のオリジナルヒロイン、原亜矢子との恋愛を中心に展開される。

あらすじ 編集

南光太郎は、紀田克美の親友の結婚披露パーティーに克美の連れとして参加していた。会場内の気取った雰囲気に馴染めずにいた光太郎だったが、絶世の美女、原亜矢子と出会い惹かれ合う。会場を抜け出した二人はバイクで海へと繰り出す。

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バイクで海へ繰り出す光太郎と亜矢子

亜矢子に誘われ、一緒に夜の海を泳ぐ光太郎。沖で仲良くじゃれ合う二人だったが、魚の群れが亜矢子を連れ去り見失ってしまう。

翌日のデートでは、帰り道で亜矢子が姿をくらまし、代わりに怪魚人が出現する。通行人を襲う怪魚人に、仮面ライダーBLACKに変身して応戦する光太郎。あと一撃というところで突如現れた三神官が怪魚人を連れ去ってしまう。

光太郎は過去の事件を調べ、亜矢子がサイボーグであると確信する。

光太郎と父親から、自分が人を襲う怪魚人であることを告げられた亜矢子は、失意のあまり研三郎と心中しようとするが、三神官に妨害され、従来の怪魚人を強化したMADソルジャーへと改修される。

数日後にゴルゴムの刺客として光太郎の目の前に現れた亜矢子は、光太郎を誘惑し、戦いの場に誘い、MADソルジャーとして変身し、仮面ライダーBLACKと対峙する。激闘の末、最終兵器X線レーザーを放つも仮面ライダーBLACKの顔すれすれを通り過ぎ、同時にMADソルジャーの体が爆発し、絶命する。

戦い終えて、光太郎は考える。X線レーザーが当たらなかったのは、亜矢子の光太郎への愛のしるしだったのではないかと……。

登場人物 編集

南光太郎編集

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南光太郎

19歳。秋月信彦とともにゴルゴムに捉えられ、ブラックサンとして改造されるが、記憶を取り除かれる前に脱出した。その過去が幾度となく光太郎に悪夢としてフラッシュバックする。有事の際は仮面ライダーBLACKに変身して戦う。

結婚披露パーティーに居合わせた原亜矢子を見て、一目惚れをし、二人と面識のある克美の紹介を経て交際を始める。三浦半島では、お互い水着もつけず、裸のままで月光のきらめく夜の海を亜矢子と一緒に泳ぐ。

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南光太郎と原亜矢子

行方をくらましてから突如光太郎のもとに現れた亜矢子に対して、ゴルゴムの刺客だと理解していながらも、その愛くるしい笑顔から彼女を敵とみなす決断が鈍る。さらに夜の海の亜矢子が忘れられず、手を取って海へ向かい、夕日を見ている亜矢子を見ながら、彼女への愛を再確認する。そして、このまま海の中で亜矢子と思う存分邪魔されずに抱き合い、一つになることを考えるが、その願いは叶わず、MADソルジャーとして改修された亜矢子と対峙し、夜の浜辺を舞台に死闘を繰り広げることになるのだった。

原亜矢子編集

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原亜矢子


本作のヒロインであり物語の中心人物。22歳。東星大学の生物遺伝学研究室に所属している。研究室の連中とは違った爽やかな雰囲気を持つ光太郎に好意を持ち、恋愛感情が芽生える。

頭脳明晰で抜群のスタイルの持ち主。光太郎から「立った姿を見なくともどれほどのスタイルの持ち主か十分想像できた」と評される。

パーティー会場を抜け出した先の三浦半島では、「私、泳ぐわ。」と言って突然服を脱ぎ出し、身につけているものを全部脱ぎ捨てて生まれたままの姿となり、くびれたウエストや、程よい曲線を描くヒップなどを光太郎のもとにさらけ出して魅了している。さらに、長い髪を両手で束ねながら岩の上に立つその姿から、「ギリシャ神話の美の女神アフロディーテ」と光太郎から比喩される。

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夜の海での亜矢子

服を脱いで泳ぐ準備を完了させた亜矢子は、光太郎を水泳に誘うと同時に、夜の海へ見事なダイビングで踊りこみ、バックストロークの体勢で泳ぎ進む。そして、月光のきらめく海の中で、光太郎と笑い声を上げながら水のかけあいや沈めっこをしたり、光太郎の胴に足を絡ませ、体を反転して水の中に引きずり込んだりしてじゃれ合い、楽しいひと時を過ごす。

光太郎と同じくゴルゴムに改造手術を施されており、自分の意志とは関係なく怪魚人に変身し、無差別に人を襲う。怪人に変身している時は亜矢子としての意識はなく、記憶は保持されない。

秋月杏子編集

光太郎の同居人。原作とは違い、キャピトラでは働いておらず、K学園という名門女子高に通っている。血はつながっていないが光太郎を「お兄ちゃん」と呼び、兄のように慕う一方で、ほのかに恋心を抱いている。

紀田克美編集

光太郎の友人である秋月信彦の恋人。東星大学の学生。亜矢子と同じ研究室に所属している。

原研三郎編集

亜矢子の父。生物遺伝学の権威。亜矢子を助けるために自分の開発した遺伝子細胞をゴルゴムに提供するが、亜矢子の体内に組み込まれてしまう。

ゴルゴム編集

人類滅亡を計画する異星人の組織。作中は三神官(ダロム、バラオム、ビシュム)が三浦半島や池袋の水族館の魚の群れを利用して亜矢子の変身を促進させたり、亜矢子をMADソルジャーへ改修し、仮面ライダーBLACKの刺客として送りつけるなど暗躍する。

MADソルジャー 編集

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仮面ライダーBLACKとMADソルジャー

亜矢子が変身する怪魚人を改修したゴルゴムの最終兵器。究極兵器X線レーザーとMutually Assured Destruction、通称MADという、攻撃されたダメージを何倍にもして相手に返す、相互確証破壊のメカニズムを組み込まれている。半端に攻撃すると手痛いカウンターを食らうため、仮面ライダーBLACKは消耗戦に持ち込んでいた。

1メガトンの核爆発を引き起こすX線レーザーにMADのカウンターダメージが乗れば恐ろしいほどの威力となるが、核爆発で兵器もろともMADソルジャーの体が粉々になるため一度しか使用できないという欠点を持つ。